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CEFRとTOEICスコアの関係は?

● CEFRとTOEICスコアの関係は?

こんにちは。田村恵理子です。

ご質問いただきました。

質問です。仕事においてCEFRでB2レベル以上の英語力を求められています。TOEICで何点取れば良いのですか。

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せっかくですから、この記事では、B2以外のレベルについても、まとめておきました。

ETSの公式発表によるCEFRとの対応表

TOEICを実施しているETSの公式発表によるCEFRとの対応表を示します。

 

 

リスニング リーディング スピーキング ライティング
C2 N/A N/A N/A N/A
C1 490〜 455〜 180〜 180〜
B2 400〜 385〜 160〜 150〜
B1 275〜 275〜 120〜 120〜
A2 110〜 115〜 90〜 70〜
A1 60〜 60〜 50〜 30〜

出典は、こちらです。

N/A は、Not Applicable つまり適用外ということです。

これはTOEICテストを作成しているETSの公式発表です。

この指標は、2006年に22名の専門家がパネリストとして集まってCEFR マッピングを検討した結果です。

そもそも言語レベルと言っても、人によって使う分野も、必要な語彙も違います。

一つのテストで言語レベルの基準を定めるのは、相当難しいのでしょう。

実際に、カットスコアについて、パネリスト間で合意が取れなかった点もあるそうです。

なお、2006年以降、TOEICのテスト形式は2回変更されています。

そもそもCEFRとは?

CEFRとは、Common European Framework of Referenceの略です。セファー、またはセファールと読みます。

日本語に訳すと「ヨーロッパ言語共通参照枠」です。

ヨーロッパで、外国語の学習者の習得状況を示す際にガイドラインとして広く使われている指標です。

A1が初心者レベル、C2が上級者レベルです。

各レベルの目安は、以下のようになっています。

C2 Can understand with ease virtually everything heard or read. Can summarise information from different spoken and written sources, reconstructing arguments and accounts in a coherent presentation. Can express him/herself spontaneously, very fluently and precisely, differentiating finer shades of meaning even in more complex situations.
C1 Can understand a wide range of demanding, longer texts, and recognise implicit meaning. Can express him/herself fluently and spontaneously without much obvious searching for expressions. Can use language flexibly and effectively for social, academic and professional purposes. Can produce clear, well-structured, detailed text on complex subjects, showing controlled use of organisational patterns, connectors and cohesive devices.
B2 Can understand the main ideas of complex text on both concrete and abstract topics, including technical discussions in his/her field of specialisation. Can interact with a degree of fluency and spontaneity that makes regular interaction with native speakers quite possible without strain for either party. Can produce clear, detailed text on a wide range of subjects and explain a viewpoint on a topical issue giving the advantages and disadvantages of various options.
B1 Can understand the main points of clear standard input on familiar matters regularly encountered in work, school, leisure, etc. Can deal with most situations likely to arise whilst travelling in an area where the language is spoken.  Can produce simple connected text on topics which are familiar or of personal interest. Can describe experiences and events, dreams, hopes & ambitions and briefly give reasons and explanations for opinions and plans.
A2 Can understand sentences and frequently used expressions related to areas of most immediate relevance (e.g. very basic personal and family information, shopping, local geography, employment). Can communicate in simple and routine tasks requiring a simple and direct exchange of information on familiar and routine matters.  Can describe in simple terms aspects of his/her background, immediate environment and matters in areas of immediate need.
A1 Can understand and use familiar everyday expressions and very basic phrases aimed at the satisfaction of needs of a concrete type. Can introduce him/herself and others and can ask and answer questions about personal details such as where he/she lives, people he/she knows and things he/she has. Can interact in a simple way provided the other person talks slowly and clearly and is prepared to help.

出典は、こちらです。

CEFRのレベルは解釈による?

そもそも、テストは総合的な英語力の断片を切り出したもの

そもそも言語レベルと言っても、人によって言葉を使う分野も語彙も違いますから、画一的な基準を定めるのは難しいわけです。

TOEICとCEFRとの対応関係にしても、他の機関が同様な検討をしたら、違う結果になりうることは、十分にありえます。

現在のところは、2006年の調査ほど、専門家を集めて時間をかけた調査は行われていないため、その値が採用されているのでしょう。

TOEIC表彰制度 IIBC AWARD OF EXCELLENCEとの関係は?

TOEIC申込サイトからテストを申込み、基準のスコアを満たした場合に、年に1回 IIBC AWARD OF EXCELLENCE の表彰状が送られる制度があります。

詳細は、こちらです。

TOEIC Listening & Reading テストは、800点以上で、リスニング375点以上、リーディング425点以上が基準です。また、TOEIC Speaking & Writing テストは、スピーキング160点以上、ライティング170点以上が基準となります。

CEFRで見ると、リスニングはB1レベル、その他3技能はB2レベルということになります。

CEFRとの対応表とは別の基準を用いて、表彰の基準を決めているのでしょうね。

文部省による英語教員の英語力のB2判定の場合は785でなく、730点が足切りライン?

文部省は、英語担当教師の英語力の調査を行い、「英語教育実施状況調査」にまとめています。

平成30年度「英語教育実施状況調査」の結果について文部省のページはこちらです。

英語教育実施状況調査によると、「中学英語担当教師のうち、実用英語検定(英検)TOFL、TOEICなどの英語能力に関する外部試験により、CEFR B2レベル等以上のスコア等を取得しているものは、全体の33.6パーセントで、去年より1.6パーセント上昇している。」とされています。

CEFR B2レベルとは、TOEIC L&Rの2技能についてみると、リスニングで400点以上、リーディングで385以上が目安です。

しかし、英語教育実施状況調査では、このB2レベルの判定においては、TOEICの場合は730点以上、英検の場合は準1級以上の他に、対応表を参考にして教育委員会で判断した者としています。

基本的にはTOEIC L&Rのみでは、4技能を測定していないため、CEFRのレベルに置き換えることはできません。

「中学英語担当教師の33.6パーセントがB2レベルを達成」という時には、TOEIC L&Rの場合に必ずしも785点が基準となっている訳ではありません。

730点というスコアは明記されていますから、730点は必須として、あとは、その他の事情も考慮して、教育委員会の判断になるのでしょう。

 

中国語HSK試験の例

中国語のHSKという試験があります。1級から6級まであり、それぞれがCEFRのA1からC2に対応するというのが公式見解です。

日本のHSK公式ページは、こちらです。

これには議論があり、ドイツの機関は、HSK6級は、C2ではなくB2レベルだとしています。また、フランス、イタリアなど、他の国の機関もC2よりも低いレベルだとしています。

実は、私も実体験から感じています。

私は、HSK5級で6割のスコアを取っていますから、公式レベル判定では、C1レベルにあたるはずです。

しかし、自分で見ても、私の中国語は本当に片言のレベルです。

TOEICの場合は、C1レベルは945点です。

私の中国語が英語の場合のTOEIC945点に相当するとは、我ながら、とても思えません。^^; 感覚的にはTOEIC600点ぐらいではないかと思います。

HSK5級とTOEIC945点を同じに並べられないとすると、HSKのCEFR判定が甘すぎるのか、TOEICのCEFR判定が厳しすぎるのか、どちらかになりますね。

なお、以前はHSK5級、6級とも6割で合格とされていましたが、現在のHSKでは5級、6級では合否の判定はしません。